ここがこうMAP

先進の技術を、地域のために

静岡市葵区横沢

先進の技術を、地域のために
先進の技術を、地域のために

ここが、

こうなった!

災害現場で湧水箇所を発見するため赤外線ドローンを活用する。

事業名
梅雨前線豪雨災害復旧測量設計
実施期間
2021年07月〜2021年12月
担当部署
企画推進部

豪雨災害現場で、課題の多い測量作業。

2021年に起きた梅雨前線豪雨災害現場で、二次災害による作業員の安全確保と測量作業を短期間で仕上げる必要があり、品質を確保した工程計画をすることになりました。課題となったのは、湧水対策工法の選定や位置、実施規模をどのように計画するか。さらに地形の状況から土量を算出した際に、施工時の土量変更増減が事業に大きく影響することが懸念されました。

横沢の災害現場

静岡市葵区横沢の被災状況

UAV測量で、安全に、正確に、スピーディに。

限られた期間の中で現場作業を安全に、また、品質を確保するためUAV(無人航空機・ドローン)レーザ測量を実施。危険な場所に作業員が立ち入ることなく安全に作業ができ、品質を確保した成果を得ることができました。また、測量作業日数を従来測量から4割短縮することができました。

UAV(ドローン)レーザと飛行計画図

赤外線UAV(ドローン)と赤外線モノクロ画像

赤外線で地表面温度を計測、湧水箇所をキャッチ。

地下水の帯水状況や被災要因については、温度変化により湧水位置を補足するため、赤外線UAVで地表面温度を計測し、調査を実施しました。赤外線オルソ画像では、目視では識別が難しい湧水箇所を捉えることができます。さらに、調査データを基に3次元点群データと結合させ、具体的な標高位置や、湧水量の傾向を推測する基礎資料として活用することができました。

3次元設計モデルで掘削土量を算出

施工時の土量増減を抑えるため、3次元設計モデルで掘削土量を算出し、従来手法による平均断面法との比較を行い土量の算出精度を確認しました。平均断面法による土量が、3次元設計モデルの1割以下に収まっていることを確認したうえで、設計図書を作成しました。